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絵本を書いたこと

絵本を出したとき「なんであなたが絵本なの?」と不思議そうな顔をされました。
それもそのはず。
私はこれまでビジネス書ばかり出してきたのです。
ターゲットも全く違う世界はあまりに無謀でリスクがあると思われたのだと思います。
けれど、実は私は私の代表作でもある「人に好かれる話し方」を書いたときと同時期に、
すでに絵本や童話の物語の世界に深く傾倒していたのです。
その頃、私はたくさんのビジネス書を読む合間に、あらためて新美南吉さんの童話や
おーなり由子さんの大人向けイラストブックを読むとなぜか心がほっとしてやさしい気持ちになれました。
情報が氾濫する世の中で心が疲れてしまったときの唯一ほっとできるオアシスのような時間をその言葉からもらいました。
そして空想の物語や短い言葉の中に物事の本質を見つけるという作業に
私は心底のめり込みわくわくしました。そして当たり前ですが、シンプルな言葉ほど心にずっとずっと残るということ、
本当に大切なことは短い言葉だから「深く」届くということを再確認したのです。
私はその頃から物語を創りはじめました。
(この「ぼくは小さくて白い」も2年前に生まれた話です。)

数行の言葉の中に詰まった想い

絵本には1ページに文字をほんの数行しか書いていません。
だからこそその後ろ側の書かれていないメッセージを深く読み取って想像力を膨らませることができると私は思っています。
あっさりと読むことができるからこそ深く見つめることもできる。
子供が無邪気で発想が豊かなのは情報のなかで答えを見つけようとしないからです。
想像の中で答えを探そうとするからです。
大人になって私たちはそれを忘れてしまいがちです。
だからこそ、あえて簡単な言葉と物語のなかで自分と向かい合って心で感じて欲しいなと思っています。

勇気をもらえる言葉(アマゾン著者コメントより)

実は、私は小さい頃、このペンギンのように足が遅くて本当にいつも一番後ろを走っているような身体が弱くて小さくて目立たない大人しい子供でした。そんなわけで私は運動会が大嫌いで、運動会の徒競走ではいつものように最後になりました。
下を向いていた私に母が言いました。
「あんた、えらいわぁ、恥ずかしいのにがんばって走ったなぁ。一番うしろやのに最後までがんばったなぁ。」と。
私がゆっくりとひとより遅いと 「ゆっくりして将来大物になる」と言ってくれたおじいちゃん。
私はいろいろな人からもらったたくさんの言葉で 今の自分を支えています。そんな思いをこの本に詰めているのです。
勇気がいつもいっぱいある人や 自分への確固たる自信がある人にはあまりお役に立たないと思いますが、私と同じような人に共感してもらえるかと思います。 勇気や自信は 何かを自分が達成したときに 生まれるものですが、ときに誰かに信じてもらったり誰かの言葉に背中を押してもらったときに 芽生えることもあるのだと思います。
私の母はもうこの世にはいませんが 母からもらった言葉はこれから私が死ぬまでずっと私の心にあって、私の背中を押してくれているのです。 私が死んでも、私が伝えたかった言葉がずっとずっと残って生きていたら こんな嬉しいことはないと思います。

大人の絵本です

この絵本はお子様にも伝わる内容ですが「大人の絵本」として出版されました。なので「るび」を打ってありません。
けれど出版後、お子様にも読み聞かせしたいという言葉をたくさんいただきました。
今後は検討するとしても今印刷したものにすぐに「るび」を入れるのは難しいです。
本当にお手間をとらせて申し訳ありませんが、どうかお母様が手書きでお子様のために「るび」を書いてもらえたらと思います。
(そのほうが世界でひとつしかない絵本になると私は怪我の巧妙のように陽転思考しています(笑))

さて、私の絵本のストーリーは一羽の小さくて白いペンギンが、お母さんとのやりとりの中で、生きることについて学んでいくというものです。最初は臆病で自分のよさにすら気づいていないペンギンですが、次第に、夢を追って生きていく勇気の大切さに目覚めていきます。
先日、この本の朗読会を行ったところ、あるビジネスマンから「母親を思い出し感謝を思い出し涙があふれました」という感想をいただきました。いつも肩に力を入れて生きている大人が、昔の弱かった頃の自分や誰かに背中を押してもらったことを思い出す…。
そういう時に人は成長するのだと私は思っています。

小さくて白いペンギン「ぼくのプロフィール」
株式会社ペリエ 公式サイト
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